2015年7月4日土曜日

Clotについて

クラットが尿内に出来るにはかなりの出血量が必要のようです。
なんで出来るのか。
傷から出る血液を固まらせるのはまず血小板。
それらをくっつける役目がフィブリン。
これでクラットが出来止血される。
クラットはプラスミンの働きで溶解。
まあ、こんな生理現象が起こっている訳です。

問題はクラットがどうなるか。
溶けるか、排泄されるか、それがどんどん大きくなるかです。
どんどん大きくなるとコアグラタンポナーデということになる。
コアグラってのは血液がとどまることでできるらしい。
血液は流れていればほぼ問題はないんですが血圧が下がると停滞してコアグラができる。
まあ、エコノミー症候群ってやつですね。
膀胱内や肺など基本的にコアグラを溶解する要素があるようです。
しかし、それ以上に急激だったり、大きかったりすると命に関わる場合もありますね。

人間の生理現象やら反応はかなり良くできています。
しかし、限度を超えれば致命的な状態ということです。

救急外来でいくら説明しても実際はこれらを発見することは難しい。
もっと具体的な現象が救命医療ということです。
救命医療は対処療法ですかね。
あらゆる救命法で一時的にでも改善する。
あとは予防医療だったり根治医療だったりで治すってことですかね。
いずれにしてもクラットは大量出血時は出来ないと失血で絶命。
しかし、クラットが血管内で溶解しないと脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす。
血栓は重要なキーを握っている。
これが同時に起こることで現代医療も太刀打ちできない状況があるということです。

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