2014年1月23日木曜日

航空切手 芦ノ湖航空と大仏航空

普通切手ですが主にエアメール用として常備された切手。
航空切手としては初めて発売された切手。
1929年〜37年まで販売されたらしい。
昭和4年、国内航空、日韓航空用として発行とある。
85年前は郵便も普通は鉄道列車で数日掛って配達されていたんだろう。
郵便車と言われ客車に連結されていた記憶が有る。
速達がない時代でエアメールが国内でもあったようだ。
5種類で色分けもされている。
水、山、空に飛行機、眼下に富士山と情景が秀逸。
印刷技術としては単色だが濃淡が綺麗で特に赤は夕焼けに染まった様な雰囲気。
青は冬らしいし、緑は春らしい。
グレー、セピアは時代を感じる。
この5色は今となっては鮮やかに85年前の時代を表現している。

発行数はそれぞれ違う33銭が一番少なく30万枚、18銭が500万枚。
これらは1929年に一括して印刷したのだろうか。
たぶん、何度かに分けて印刷し5年間使われた。
9銭5厘はハガキ料金値上げで1934年発売らしい。
1937年に郵便飛行機は廃止で速達制度で旅客機など定期路線で
戦時中は廃止され1950年になり再度作られるようになった。

最後の航空切手は1953年の大仏航空。
発行枚数は不明で60年代まで使われていたらしい。
1961年には販売停止になりその後はない。
鎌倉の大仏が画面からはみ出て遠くに小さく飛行機。
雲から頭を出す富士山が象徴的にデザインされている。
もっとも好きな切手だ。

富士山デザインの切手のみ収集なので他の航空切手は省略。
最初と最後が富士山テーマというのが嬉しい。
富士は日本を象徴する自然なのだろう。

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